日常
アナログから地上デジタル放送に変わる瞬間私はとても怯えていた。
これが世界が終わる瞬間なのか。そう思わせる感覚にも似た…
私は小学生の頃、野球がない日は昼4時から寝るまで、ニュースだろうが天気予報だろうが、見続けていた。
当時特に好きなのが『恋のから騒ぎ』であった。
さんまのしゃべりは面白すぎてまさに至福の時であった。
そう。
私の体は少しずつテレビというもので出来上がっていった。
しかし
中学高校大学と忙しくなるにつれテレビとは離れていった。
私の体は少しずつテレビ以外のもので出来上がっていった。
社会人になってテレビを更に見なくなった。
会社から借りたテレビは映像の半分が砂嵐で構成されていたからだ。
テレビから離れていった罰なのであろうか。
特に自問自答はしなかった。
振り替えってみると私はテレビに振り回さればかりだ。
地上デジタル放送になる瞬間のあの感覚は何であったのだろうか。
答えは出ていた。
私は自問自答した。
私のテレビは地上デジ対応ではない。